税制優遇のある制度「イデコ・ニーサ・つみたてニーサ」について(3)

2019/09/06
税制優遇のある制度「イデコ・ニーサ・つみたてニーサ」について(3)

まず、

イデコとニーサGに共通した税制優遇を確認していきましょう。

 

=運用益が非課税=

通常、株式や投資信託などで得る利益である

「配当金」や「値上がりによる利益」には、

約20%の課税があります。

 

しかし、

イデコとニーサGの器の中でスタートさせた

金融商品の運用益については非課税になります。

 

通常の扱いでは約20%課税となる税金が

ゼロになるわけですから、

資産形成をするうえで大きなメリットになります。

 

もし仮に、運用で得た利益が、

10万円あったとしても、

約2万円は税金となり、

手取り金額は8万円弱となります。

 

その税金(約2万円分)が引かれないのですから、

嬉しい制度であることは間違いないですね。

 

 

デメリットは、

イデコとニーサGで、

運用による損益が発生した時に

他の運用利益と相殺できず、

損益通算が出来ないという点です。

 

これは、通常の株取引などでは、

その年の運用益(利益)と、

その年の運用損(損失)は、

損益通算と言って、

プラスとマイナスができます。

 

上記の例で言うと、

10万円の利益があっても、

もしも15万円の損失が出ていると、

10-15=Δ5

となり、税金がからなくなるのです。

 

通常口座なら、

損失を利用して税金を減らすことができるのですが、

イデコとニーサGの器の中でスタートさせた

金融商品の損失については、

どこでも利用することができないということです。

 

 

なんだ、デメリットもあるのか・・・

と、思われた方、

イデコとニーサG以外でも

大きく金融取引をされている方ではなく、

イデコとニーサGで

投資をスタートさせた方にとって、

このデメリットは

実際のところそれほど大きなデメリットではありません。

なぜなら、

そもそも利益が出ても税金がかからないからです。 

 

まだ始められてない方は、

気にせずにすすみましょう。

 

税制優遇のある制度「イデコ・ニーサ・つみたてニーサ」について(1)

 

税制優遇のある制度「イデコ・ニーサ・つみたてニーサ」について(2)