公的年金の保障は3つの柱
2階建ての公的年金の1階部分は国民年金、2階部分は厚生年金でしたね。
公的年金は老齢・遺族・障害の3つの「リスク」をカバーしてくれます。
それぞれの名称は下記のようになります。
| 老齢 | 遺族 | 障害 |
国民年金(1階部分)
| 老齢基礎年金
| 遺族基礎年金 | 障害基礎年金 |
厚生年金(2階部分) | 老齢厚生年金 | 遺族厚生年金 | 障害厚生年金
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老齢年金、すなわち老後に受取ることができる年金は、リタイヤ後の収入源の大きな柱となります。何と言っても老齢基礎年金と老齢厚生年金は終身受け取ることが出来るからです。命の終わりまで支給されるのですから、「長生きのリスク」に対応してくれる保障と言えますね。
もっとも、あちらこちらで人生100年時代と言われていますし、現在の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.26歳(厚生労働省発表H29簡易生命表より0歳の平均余命)の長寿国日本ですから、長生きのリスクに対応してくれる公的年金があってもそれだけを頼りにせずに自助努力も必要ですね。
老齢基礎年金
特に自営業者は1階部分の老齢基礎年金のみになりますので、早い段階から準備が必要です。
老齢基礎年金の受給額を確認してみると、20歳から60歳までの40年間の全期間保険料を納めた人は、65歳から満額の老齢基礎年金が支給されます。その満額の年金額は年額779,300円(平成30年4月分から)です。※年金支給額は固定額ではありません。その年によって変化します。
1か月に換算すると月々64,941円。状況によりますが、それだけで生活ができる人は少ないと思われます。将来的にも自営業で続けていこうと考えている人は、早めにiDeCo・イデコ(個人型確定拠出年金)や小規模企業共済や国民年金基金などを利用して、老齢基礎年金+α部分を作られることをおすすめいたします。もちろん貯金でもOKです。OKですが貯金で長期間おいて置くのは勿体ないかもしれませんね。どれで準備していくのが良い案なのかは人ぞれぞれ順番がありますのでご注意くださいね。