昨晩のNY市場はリーマンショック以来の大荒れでした。
日本時間の午後10時30分オープン直後に、
NY証券取引所が15分間停止しました。
何かのエラーではなく、
NY市場のルールで取引を停止していたのです。
「サーキットブレイカー」という制度が発動しました。
これは、あまりに急激な株価の動きを抑制するために
2013年に作られた制度です。
昨日は制度制定以来初めて発動したのです。
歴史的瞬間!です。
あまり嬉しくないですが・・・
日本の株式市場は、
それぞれの個別銘柄の株価ごとに、
一定割合の金額以上株価が上がると
ストップ高となり、
1日ではその株価以上は上がりません。
逆に下がるときも一定金額以上株価が下がると
ストップ安となり、
その株価より下がりません。
1日の値幅が決まっているのです。
しかし、NY市場はその制度がないので、
あまりにも急激に株価が動くことを
阻止するために
2013年にすべての売買を停止する
「サーキットブレイカー」の制度を
作ったんですね。
家で、電気を使いすぎるとブレイカーが落ちて、
一旦、全ての電気がストップし
何も使えなくなる、
それと一緒ですね。
結局、「サーキットブレイカー」発動にも関わらず、
昨日の米国株の動揺は終日収まらず、
ダウ平均は先週末比2013ドル76セント、
割合にして、7.78%安の
2万3851ドル02セントで終わりました。
下げ幅としては過去最大です。
それに影響され、
本日9時からの日経平均も
下げて始まりましたが、
15時の終わりはプラスでした。
これから、
どれくらいの期間かはわかりませんが、
アメリカも日本も株価の変動は
激しくなるでしょう。
iDeCoやNISAで、
投資を始めたばかりの方は、
この荒波に恐怖しかないかもしれません。
でも、長期的に見ると、
積立には向いている時期かもしれません。
株価や投資信託の基準価格が下がる
という事は、
安く買える、
沢山買えるというチャンスでもあります。
iDeCoやつみたてNISAの強みは、
自分の意志や感情にかかわらず、
淡々と決められた時期(定時)に
決められた額(定額)を積立てくれることです。
歴史を振り返った時に、
「リーマンショックで買っておけば良かった」と
いう方がいらっしゃるのですが、
その時かもしれません。
まだ、その時でないかもしれません。
それは、今が過去にならないとわかりません。
でもiDeCoやつみたてNISAは、
少なくとも10年先をみているはずです。
淡々と続けましょうね。
ここで止めては駄目ですよ!