「株価は景気の鏡」と言われ、その動向は世界中の人が注目していますね。
毎日のニュースで出てくる「日経平均株価」、「日経225」とも呼ばれます。これは何かというと、東証1部に上場している企業の中から、日本経済新聞社が代表的な225銘柄を選択し、その平均株価を出したものです。
日本経済新聞社が作成する「日経平均株価構成銘柄選定基準」をみると、様々な業種の企業を選出するために225社の構成を各セクターに分けて行っています。
「技術」
「金融」
「運輸・公共」
「資本財・その他」
「消費」
「素材」
その中で日本を代表する企業を日本経済新聞社が選んでいます。どのような銘柄が選ばれるかというと、流動性の高い銘柄を選択しています。流動性が高いというのは、売りたいときに売れて、買いたいときに買えるということです。
あまり取引がされていない銘柄だと、すぐに売りたくても買いたい人がいないと売れないんです。だから、流動性の高い銘柄は多くの人に注目されて売買が盛んな人気銘柄で大企業であるという事です。具体的には「過去5年間の売買代金」と「過去5年間の売買高当たりの価格変動率」を目安にしています。
銘柄の入れ替えは、毎年行われる「定期見直し」と突発的な「臨時入れ替え」があります。「定期見直し」は毎年1回、10月の第一営業日に行われます。
日経平均株価の銘柄を入れ替えるにあたって
- 市場での流動性が高いこと
- セクター間のバランスを考慮すること
- 臨時の入れ替えでは企業の実態を考慮すること
これらの3つの基準が重視されています。
1950年にスタートした日経平均株価ですが、最高値は終値で38,915円87銭で1989年12月29日のことです。1989年の年末最後の取引の時ですね。
これ以降、日本経済はバブル崩壊となり、それから9か月後に日経平均株価は20,000円を割り込みました。約9か月で最高値の約半分になったという事です。
そして、約39,000円の日経平均株価はそれ以来更新されていません。それを言葉にすると、なんだか暗い気分になりますが・・・
明日は、日経平均株価と同様に日本の株価の指数とされている、東証株価指数(TOPIX)についてお伝えします。