- 老後の長生きリスクに備える「老齢基礎年金」
- 死亡時の家族の生活に備える「遺族基礎年金」
- 障害等での収入減に備える「障害基礎年金」
この3つは1階部分の国民年金の備えなので、
2階部分がある
厚生年金の加入者の会社員の方は
この3つを2階建てで持っていることになります。
| 老齢 | 遺族 | 障害 |
国民年金(1階部分) | 老齢基礎年金 | 遺族基礎年金 | 障害基礎年金 |
厚生年金(2階部分) | 老齢厚生年金 | 遺族厚生年金 | 障害厚生年金 |
今日はピンク色の老齢基礎年金について
お話します。
老齢なので、老後に貰える年金です。
男性は1961(昭和34)年4月2日生まれ以降の方、
女性は1966(昭和41)年4月2日生まれ以降の方は
原則65歳から受け取れます。
金額は20歳から60歳までのすべての期間の年金を納めていれば、
令和2年4月分からの年金額は781,700円が満額です。
この金額は毎年変わります。
老齢年金は終身年金です。
すなわち命の終わりまで受け取れる年金です。
こんなにも長生きのリスクに
対応してくれる年金は他にはありません。
あったとしても、
とても高い保険料になりますね。
また、
収入の減少や失業等により
国民年金保険料を納めることが
経済的に困難な場合には
手続きすれば、
- 保険料が免除になる「保険料免除制度」
- 納付を待ってくれる「保険料猶予制度」
があります。
「保険料免除制度」にも、
上記のように、
細かく免除の割合が分かれています。
全額免除をした期間でも、
将来受け取る老齢基礎年金は
「0」にならずに
「2分の1」は受け取ることができます。
このことから、
国民年金保険料の2分の1の部分は
国が負担していると言えますね。
もし、何かの理由で国民年金保険料の支払いが
困難になった時は、
市区町村の窓口で質問してくだいね。
免除の手続きができれば、
将来の老齢年金額を少しでも増やすことができます。
払わないまま放置していると
無年金状態になりますから。
それは止めてくださいね。
老齢基礎年金の受給額は、
免除期間等がある方は下記の図に
当てはめると計算できます。
免除期間がない方は、
分子に納付済み月数を入れれば受給額がでます。
※日本年金機構HPよりお借りしました
公的年金の基礎の部分で、
ほとんどの人が受け取る老齢基礎年金、
満額で年間約80万円と覚えてくださいね。